Masaharu Fukuyama Presents

♯.16 「前進・・・いつかは躍進」
(FEB/13/05)

 1月30日、福岡 宗像ユリックス。 越本隆志の東洋太平洋タイトル防衛戦の前座にセットされた4回戦を胸を締め付けられる思いで見ていた。
越やんの控室へ試合前の激励に行き、東京から応援に来てくれたAIR君とのんびり前座観戦をしていた時、フッと耳に飛び込んで来たのはリングアナウンサーが読み上げた次の試合出場選手の紹介。
「青コーナー・・・・・・・1勝7敗」
赤コーナーからは元世界チャンプが会長であるジムのホープが颯爽とリングに上がる。戦績、1戦1勝1KO。
そして、対角線上には1勝7敗という青いトランクスの選手。
この青コーナーの大きく負け越した選手がどんな戦い方をするのだろうか?
動きに注目したい気持ちに駆られていた時、ゴングが鳴った。
アマで多少のキャリアがあると思われる赤コーナーの期待のホープが勢いよく飛び出す。
青コーナーからの選手は基本に忠実な色白のサウスポー。
(昔の俺みたいやな・・・^^:) )
確かに基本に忠実ではある。しかし、スピード、パンチ、テクニック、どれをとっても及第点の色白のサウスポー(やっぱ昔の俺みたい・・・)は、良く言えばまとまった良いボクサー。でも強さを競うプロの世界では対戦者にとって「怖さの無い戦い易いタイプ」 のボクサーだった。
7敗の中には興行権を持つ大手ジムの期待のホープとの対戦が幾度かあったのだろう。その敗戦のうち、いったい何度のKO負けがあったのだろうか・・・
すぐに差が出た。
オープニングヒットで膝が割れて打たれモロさを暴露してしまった色白のサウスポー。(そこまで似んでも(汗) )
「今まで強い選手とばっかりマッチメークされて負けてきたんやろうね。それでもボクシングを諦めれんのでしょうね。そんな悪い選手やないすのに・・・」
いらぬ説明を横にいるAIR君にしてしまう。
そんな時、ホープの放った左フックに大きく腰を落とした色白のサウスポー。
二人の間にレフェリーが割って入り、試合はあっけなくストップされた。
試合の毎に青コーナーから登場しているであろうこの色白のサウスポーは僅か3分の間に何かを掴む事が出来たのだろうか?
実際にはどうなのか分からない。でもきっとこの選手、試合が決まれば自分を試すがべく必死にこの世界に賭けて来たのだろう。
期待のホープの 「噛ませ犬」 ではない。そいつを倒して噛み返せば逆に「それ以上の立場になれるんだ!」 そう自分の拳に言い聞かせてリングに上がったはず。
しかし・・ ボクシングは弱ければ弱いほど苦しくて辛い、そして厳しい現実が待っている。
青コーナーの色白のサウスポー。
いつか時間(とき)が経った頃、ボクシングをしていた事は、彼自身の人生の中で “誇り” になっているのだろうか?
・・・願わくば “生(せい)を彩るもの” であって欲しい。
俺はこの選手の 「前進」 を祈らずにいられない。

 その後、フリーライターの会津泰成さんをAIR君の横に呼び寄せた。
もともと会津さんが中心となり、競輪レーサー多田さんやAIR君らと知り合い「チーム越本」 が出来上がった。
話が弾んだ。
会津さんは昨年2作目の本を出版し、現在は漫画の脚本など忙しい日々をおくっている。なんと、デビュー作の 「天使がくれた戦う心 チャイ 」が来年には映画化されるという。(やりましたね!会津さん。俺も嬉しいです!)
そして、音楽の世界で My Way をひた走るAIR君の話!
彼の生き方も凄い!!
俺は彼の曲はもちろん、考えさせられる詩、AIR WORLD の大ファン♪
(AIRの追っかけ。。って言うたら、ちょっとキショイな )^Q^( )
いやぁ、会津さんの生き生きとした顔、AIR君の穏やかな顔。
それは、自分の道を探し、追い続けて来て現在に至る、彼らの今の心を映し出しているかのようやったなぁ。ホンマ、いい顔してたVvv
「仕事に追われる男」 ではなく 「自分の生き方(仕事)を追ってる男」 のオーラが出ていたな。うん!
絶えず前進を続けてきた男だけが見せる My Way 中間地点の顔。
更に進化を求め、いつ、どんな時代でも、自分の生き方にこだわる男達。

さぁ、越やんの試合!
圧巻!!
東洋タイトルを守ること6度。誰もが認める日本フェザー級第一人者。
そんな世界のチャンスを待つ越やんにとって、今回の相手は一度判定で下してるジェフリー・オニャテ(比国チャンプ)
この所、幾度も日本に来て負け込んでるジェフリー相手では、ファンは皆越本の早い回でのKOを期待する。いや、そうでないと認めない所がある。
しかし、越やんの相手はジェフリーやないんよね。
あくまで世界。その先に見えている世界へのステップ!
試合前に携帯で話した時、 「全ては俺の考え方、気持ち次第ですよね」
と話していた越やん。 我が最大の敵は我れにあり・・・
世界への最大のアピールは 『自分のボクシングをやりきる事!』
早く倒して強さを誇示するのが目的ではない。
俺は、 「試合は練習の延長」 という事を8回までのボクシングで実証してみせた越やんに、このまま判定勝ちでも得たモノは大きいと考えていた。
しかし、それをも上回る9回の左カウンター1発でのKO劇!
まさに試合前に思い描いていた試合展開をいとも簡単にやってのけた越やん。ギリギリまで我慢して罠をはり、タイミングを計り、ここぞとばかりにピンポイントを打ち抜く!
日本のボクシング界で、こうも自分をコントロールし試合に出せる選手は他に見当たらない。(越やん、最後に大笑いしよう!V)

 会津さん、AIR君、越やん、今、まさに 「躍進」 の時!

しかし、友人達は凄いな・・・^^:
俺?
俺は少しづつ前進しよう。(躍進することはないけれど(笑) )
弱かった俺はまさに色白のサウスポー。
強い選手をつくる事ばかりを考えていたトレーナー生活。
でも今はもう一つ、40を過ぎた年配の練習生、健康維持のチケット会員、女子練習生、そう、ジムに来ている全員に 「今、この時、ボクシングにめぐり会えて良かった!」 と思える瞬間(時間)をつくってあげたい。
 空、海、風、天、無・・・創、詩、拳、全ては “志” と共に駆け巡る。

1月30日、友人達に勇気をもらった1日 (^^)v

会津さん、HP http://www.lonsdale.co.jp/aizu/
AIR君、HP http://www.air-net.mu/
(1/31の Air Mail に越やんの試合の話が載ってます)
押忍



Photo.1
「いざリングへ!世界の越やん!!」

Photo.2
「勝者、まだこれは通過点!」

Photo.3
「勝利のくす玉♪越やんハズかし」

Photo.4
「「チーム越本」より新しい世界チャンピオンベルト先渡し!」

Photo.5
「ん?力道山???」

Photo.6
「功雄 vs いちもっちゃん」

Photo.7
「新戦力、野犬より上!その名も“江坂のイノシシ”」

Photo.8
「勝負!同レベルの戦い 東尾 vs 司2号」

Photo.9
「両手に原田功雄♪」

Photo.10
「もう一丁!!どっちかわからん・・・」

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