Masaharu Fukuyama Presents

♯.3 AIR LIVE at YOKOHAMA ARENA
(JAN/14/04)

 1月10日、車を飛ばして横浜へ!
この日は残すところまだ355日もあろうかという今年の中で、今後何があっても三本の指に入ろうかと思われる感動を受けた日だった。
開演前、楽屋にAIRさんを激励に行こうとした時に会ったのが日本ボクシング界のカリスマ的存在、吉野弘幸選手!
彼も友人のAIRさんの応援に駆けつけていた。
彼は自分が初めてトレーナーとしてコンビを組んだ元日本W級1位・川端龍博(大星)の前に二度も立ちはだかった大きな壁だった。
あれから16年近く、50戦も戦ってきた男は日本三階級制覇に向けて又再起するという。
その決意の言葉と目の輝きは極限まで自分を追い込んでいる者のそれだった。
大きな目標を語る前に、自分を負かせた人間を倒してまず語れる位置にはい上がる。かつて日本、東洋の頂点、そして世界ランクに名を連ねた男のその目は余計なパフォーマンスや見せ掛けがカッコいいと勘違いしている現代人ボクサーのモノでは全くなかった。やはり日本で一番 “愛し愛されるボクサー”だった。
LIVEが始まりスポットビジョンに映し出されたのは先程まで楽屋でシャドーボクシングしていた車谷君ではなくまさしくミュージシャン・AIRの顔!
いったい後楽園ホールの何倍の人が入ってるんだろうか。
その全ての人が一つになり彼の柔らかい声に聴き入る。
凄い!感動!!やはり彼も素晴らしいカリスマミュージシャン!!!
 そしてLIVEが終わり、打ち上げの席に現れたのがもうひとりの友人の会津泰成さん。(BBSにも登場済)
この会津さんの方は文章で人を感動させる男!
雑誌「Number」のノンフィクションスポーツライター・最優秀新人賞を受賞し、昨年には「天使がくれた戦う心 チャイ」という感動作を発表している。
 LIVE直前 「なんか俺が緊張してきたで!」と言ったら、傍で嫁さんと友達のまりりんに 「なんであんたが緊張すんの〜」 と笑われた。
しかし今から思えば、ジャンルは違えども、こんなに人を感動させる人達と一緒にいてる自分が本当に小さく思え緊張していたのかもしれない。
と同時に、こんな友人達に出会えた事が長くボクシングを続けてきて得ることが出来た宝物なんだなぁと思った。
いやホントに素晴らしいLIVEでした。今までのスタイルから更に進化を遂げ、自分の追及する音楽の「核」の部分を見つけ出したという “New AIR” のステージ、そんな大舞台を吉野さん会津さんとご一緒できた事を最高に嬉しく思います。(越やんがいないのが残念) 納得の横浜アリーナ♪
 そして日が変わって帰りの東名高速を走行中、悲しくもあり嬉しくもある連絡が入った。携帯に映し出された文字は「鈴木(江坂ジム)」と記されていた。
34歳の鈴木は、昨年11月19日の試合でダウンを挽回し左拳を骨折しながら逆転KO勝ちを飾り現在療養中だった。
2勝(2KO)3敗の鈴木は、35歳の誕生日までに戦績をタイにして引退するのが目標と公言し後一戦に賭けていた。しかし思ったより重症で回復も遅れ、加えて家庭の事情でボクシングを続けられなくなり引退を決めたという。
「試合を組んでいただき感謝してます。2戦2敗で諦めずやらせてもらい、悔いはありません」
・・・思わず涙が出そうになった。 「あと一戦やりたかったなぁ。でもこれも何か意味あっての事かもしれん。良くやったと思う。ご苦労さん」精一杯それだけしか言えなかった。
でも本当は 「もっとしてやれる事はなかったかな」 「あの時こう言ってやれば良かったかな・・・」 etc・・・

 50戦で再起に向かう吉野弘幸、僅か5戦でリタイアしてゆく鈴木克典・・・
そこには比べる事のできないそれぞれの物語があり、やりきった者しかわからない大きな勲章があるのだと思う。
戦績は負け越しであろうとも鈴木は負け犬ではない。Under Dogにあらず!

We shall overcome Go my way I have a dream
(by AIR)
 そんなこんなで感動に浸り過ぎて、翌日の日曜日の午後1時すぎに疲労困憊でクマができ、目の下 “大リーガー” の様な顔で大阪に帰って来た。

Photo.1

AIRさんのHP:http://www.air-net.mu/
会津さんのHP:http://www.lonsdale.co.jp/aizu/

押忍
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