Masaharu Fukuyama Presents

♯.5 「My Friend・越本隆志」
(MAR/11/04)

前回書いた「トレーナー・失格」で沢山の方から嬉しいお言葉を貰いました。ありがたい事ですm(_ _)m
本当に自分はボクシングに限らず “MY WAY” を貫き通して生きている友人達にいつも勇気づけられるんよね。「俺も頑張らなアカンな!」って。

功雄らの試合も迫りジムも活気づいてきた。そして東洋王者・越やんもキャンプにやってきた!
俺が凹んだり頭打ってる場合やない、「選手の事を一番に考えたらんかいっ!」と。
そこで今回は東洋太平洋フェザー級王者・越本隆志選手について書いてみようと思う。
そして最初に書いておこう。自分は「江坂ジムのトレーナーである」って事を。

  この世界にはトレーナーとは名ばかりで自分の夢を選手に押しつけたり、「自分が育てた」と自分に酔ってる方も多数いらっしゃると思う。
いったいトレーナーの役目ってなんやろうね。
一緒にコンビを組んで練習してきた事を選手が試合に出しきりKO勝ちしたとする。
試合に出した、練習した事を自分のモノにした選手が素晴らしいんよね。
だから選手は胸を張ればいい、威張ればいい。
「微力」なんよ、トレーナーの力なんて。それを「自分が教えた」なんて勘違い甚だしいよ。
「あぁ、あの練習してきたコンビネーション出しよったなぁ〜♪」
トレーナーはそんな感動を味わう事ができ、帰りの車で「ニヤッ」と笑える、それだけで充分だと思っている。
「黒子は黒子に徹する」 これがトレーナーの元来の姿なんやろうね。
でも俺みたいな出すぎるトレーナーは賛否両論、いや、否が多く誤解を招く事も多いけどね。

越本隆志、彼に教えられる事はあっても、俺が教える事なんて何一つないんよね。ホンマに教えられる事ばかり!うん、俺よりはるかにボクシングを知っている。
もう3年近くなるかな、越やんが東洋タイトル決定戦の前にうちのジムにフラリと合宿に来たのは。
この男、中々他人に心を開かない男で、最初は一人黙々と練習していたなぁ。
ある日、彼の親友であるライターの会津さんがわざわざ東京からジムにやって来て話が弾んだ事があった。
それから俺は「越本隆志の生き様」に惹きつけられていく事になる。
その日から今まで、トレーナーとして越やんに接してきた事は一度もないつもり。
年も近い?し、話せば話す程その“想い”が胸に突き刺さる。満身創痍でありながら愚痴ひとつ零さずに前しか見ていない、人間的にもホント“Respect”できる男やと思う。
もちろんボクシングスタイルでも同じサウスポーであり現役時代に俺が追及したかったボクシングを越やんに見る事ができる。そして「心・技・体」この世界に賭ける想いがヒシヒシと伝わって来るんよね。だから例え1の力だけでも越やんを応援したいと思った。
実際、練習した事を試合で見事に出してしまう越やんには恐れ入る(^^)v
だから試合の日、福岡から帰りの飛行機の中では思わず「ニヤッ」と微笑んでしまう。
その度に司(8歳)から「父ちゃん、何を笑っとんねん〜!」ってね。(笑)

そんな男だからこそ、彼の周りには素晴らしい友人達が同じ想いを持って「TEAM越本」として彼を応援している。
ミュージシャンAIR・車谷君、競輪S級レーサーの多田さん、みな “My Way” を突き進んでいる人ばかり!
これは精神的な意味が大きいけど、俺はどんな世界でもその世界のトップアスリート達は、違う世界(例えばボクシング)で生きたとしてもトップに立つ事ができるものだと思っている。
だから何も語らずとも分かり合えるものがあるんだなと思っている。
越やんとAIR君なんかホント同じ “匂い” がするんよね。
自分の生き方なんて 「他人に話す必要がない、わかる奴だけわかればいい!」 
拳であり曲である、表現方法こそ違えどもそんな想いが伝わってくるんよね。二人と会えば会うほどに!そんな話をする事なくてもね。
そんな越やんと練習を共にできるのは、試合前の二度にわたる大阪キャンプの短くて二週間、長くて四週間。
江坂ジムはその期間、チャンピオンの練習するジムとして凄い活気のあるジムとなる!
皆、本当にいい顔をしている。
東尾、功雄、豊川らもチャンピオンの朝の走り込みにも参加させて貰い、良い経験をさせてもらっている。越やんから何かを盗んで欲しい、何かを掴んでほしい!

ただ一つだけ・・・
最初に書いた通り、俺は江坂ジムのトレーナーである。
体が一つしかないもんで、友人である越やんとの練習中には他の練習生のミットなどは受けてやれないのも事実。(ごめんな)
それに対して誤解があるかもしれない・・
でも、何故俺がこんなに必死にミットを受けているのか、いつかわかってくれる日が来ると思う。目指すものが同じ戦う男として、越やんに対してトレーナーとしてではなく一人の男として応援している俺を。

 If (もし)という言葉は使いたくない。
そんな日が必ず来ると確信しているから!
でも最後に書いておく。 「If、越本隆志が“世界”を獲ったならば・・・」
俺は皆に話すやろうね。
「俺の友達が世界チャンピオンになったんやで!!」 ってね。
そんな心の底から笑える日が来るのも近いはずv(^0^)v

押忍

Photo.1
”越やん&俺・豊川・功雄”

Photo.2
”越やんとのミット打ち”

Photo.3
”越やんスパー前”

Photo.4
”越やんスパー中”

Photo.5
”インターバル中の二人”

Photo.6
”朝練の後みんなで一枚”

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